はじめの、一口

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飲み物をおくれと君は言う それは呟きだったのか カップを渡すも返事がない お話を聞かせて と 可愛い声で君はねだる 君が望むならいくらでも さぁ ソファーに体を埋め これから話すお伽話を どうか余す事無く聞いておくれ 君のご機嫌を取りたい 君のまばゆい笑顔が見たいんだ 楽しみにしていて きっと夢中にさせてみせるよ 風が吹けば木が揺れる 君は早く早くと急かすんだ では話そうか お伽話を どうか夢に食われずにいて 君のために口を開こう きらきらと目を輝かす 君のために口を開こう    
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