紅茶の国
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「お嬢さんは寝起きが大変悪いみたいだね。ここが誰かの部屋なんかに見えるのかい?ん?部屋という小さい規模に見えるのかい?」 クスクスと笑いながら男はアリスに向かって首を傾げる。 「………見えるわ。見ようと思えば。」 アリスは少しの間のあと、そうやって真顔で答えた。 (アリスが今いる場所は広い広い草原で、それを考えるとふさげた答えにしか聞こえないんだろうけれどアリスは至って真剣に答えている)
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