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ガッシャーーン!!と皿の割れる音とともにテーブルが真っ二つになった!
セリカとマリアは皿を手に持って難なく交わしたが、クレイの料理は無惨にも床に落ちてしまった。
『次ははずさねえぜ!』
それを見て、セリカとマリアの顔面は蒼白になり、そそくさと店の壁に向かった。
『マズイっすね…。』
セリカは先に避難していたウエイトレスの横に逃げて来ていた。
『そうよ!早くあんたの主人に逃げるように言いなさいよ!殺されるわよ?』
クレイは椅子に腰掛けたまま動かない!
『…よし、わかった!どうやら死にてえらしいな!』
男は剣を振り上げる!
『死ねぇ!』
切っ先がクレイに向けて振り下ろされたその時、クレイが叫んだ!
『雷光、紫電!!』
次の瞬間、男の体に電撃が走り、床に崩れ落ちた。
体から湯気がでて、ピクピクと痙攣している。
『…この雑魚が!!食事を台無しにしやがって!』
このやりとりを見ていた店内の人々はざわついた。
『おい、魔法だ』
『一発かよ』
『詠唱なしだったぜ?』
『貴様等!相手になってやる。かかってこい!』
クレイはリーダー格の男を踏みつけながら指をバキバキと鳴らす。
『う。リ、リーダーのカタキぃ!』
武装集団は一気にクレイへ向けて突撃していった。
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