1話ヒーローは傍若無人

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『コイツで最後だ!』 クレイはズルズルと引きずってきた男を、ドアの外へ放り投げた。 店の外には、武装集団のなれの果て。 全員かろうじて生きているといった感じだったが。 間もなく警官隊が現れて、武装集団は片付いた。 『ふん、手間を掛けさせてくれる!』 パンパンとほこりを払い店内に戻った。 店の中の客たちが一気にクレイへ詰め寄り、各々に言葉をかける。 『すげーよあんた!』 『かっこよかったわ。』 『助かったよ!』 『オレに酒をおごらせてくれ!』 一気にヒーローになったクレイを遠目に、セリカとウエイトレスは胸をなで下ろした。 『助かったよ!あんたの主人、強いんだねぇ!』 『ええ、マスターはハンパじゃないんですよね~。かなり手加減してくれたみたいで、お店の被害も少なくて済んだし…。』 『(あれで手加減?)』 ウエイトレスは目を丸くして驚いてる。
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