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『仕方無い。日も暮れてしまうし、次の町で一泊だ!』
男はしぶしぶといった表情で言った。
『やった。今日は野宿じゃないんですね~!』
目を輝かせるメイド。
『おうよ!たまには宿のベットもイイだろう。セリカっ、次の町までどの位だ?』
『少々お待ちを…。約4公里デスかね。』
『4公里か。後小一時間てところか…。』
アゴに手をやり、何か考える男。しかし、すぐに考えがまとまった様である。
『よしセリカ、俺は荷台で寝てる。ついたら起こせ!』
『は?寝るんで?』
『応。悪いか?』
『いや、でも。』
『ん?』
『その、マリアちゃんが寝てますが?』
『問題ない!一緒に寝るだけだ!』
『このド外道!』
『たわけ!俺様がチビッコをどうこうする訳無いだろ!!』
『どうだか…。』
『セリカ、お前にはキッチリお仕置きが必要な様だな~!』
男の目が妖しく光るのをセリカは見逃さなかった。途端に、顔色が青くなる。
『あ、冗談デスヨ?』
ガタガタ…
『問答無用!』
『ひ、ひいぃぃ~!』
………。
……。
…。
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