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『ったく、無駄な体力を使わせやがって…』
『うぅ、ずびばぜん~。』
セリカは息も絶え絶えである。なにがあったかわからないが。
『ねぇ、クレイお兄ちゃん、町が見えてきたよ。』
運転席に座っていたマリアが振り向いて話しかけてきた。
呼ばれた男、クレイは振り向くと、
『よしよし、よくやったマリア。偉いぞ。』
と言って、マリアの頭を撫でている。
それを見て、
『…。(運転はオートだし、座ってただけじゃん)』
と、心の中で毒づいているセリカであった。
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