1話ヒーローは傍若無人

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爆煙の中を何かを探してズカズカと歩き回るクレイ一行。 『あった!マスター、ありましたよ門開閉スイッチ!』 『よしセリカ開けろ。でもって、ラックを中へ入れるんだ。』 『了解です!』 がれきの山を飛び越えクルマへ走っていくセリカを見送り、クレイは足元を見る。 『う、う~ん…』 『いててて…』 ソコには2人の衛兵がのびていた。 『貴様等、起きんか!!』 クレイは怒号を聞いて飛び起きる衛兵2人。 『貴様等、正座!』 クレイは近くにあった椅子にドカッと腰を下ろし、足を組む。 衛兵達は爆発の恐怖から素直に従って、正座をすることになった。 『しっかし、貴様等どういうつもりだ!俺様は文句無しに超強いからイイとして、普通の旅人なら、モンスターか盗賊の餌食だぞ!?』 『は、はあスミマセン…』 『スミマセンじゃ済みません!』 クレイの説教モードのスイッチが入ってしまいこの後数分間、衛兵達は正座のまま、大した意味のない小言を聞かされる羽目となった…。
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