1話ヒーローは傍若無人

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旅人の宿『ゆきわり亭』 『…。はい、3名様ですね。ごゆっくりおくつろぎ下さい。』 宿の部屋をとり、邪魔な荷物を部屋において、三人は、町へ出た。 空はすっかり夕闇に包まれている。 『よし、セリカ、マリア。飯喰いに行くぞ。』 『了解ッス、マスター!』 『オナカすいたよ~。早く行こう』 空腹の絶頂に達していた三人は早足で食堂へ向かった。 食堂&酒場『いこい』 若者や荒くれ達がごった返している店内に入り、空いている円卓へ通された三人。 『はあい、いらっしゃーい。ご注文は?』 ウエイトレスが水の入ったグラスをテーブルに置いていく。 『とりあえず、ビール!あと、オススメの定食を三人前だ。』 と、クレイ。 『あ、私は牛乳で。』 と、セリカ。 『マリアはね~、オレンジジュース!』 『はあい、オーダー入ります!』 ウエイトレスはささっとメモをとると、厨房へ消えていった。 『ふ~。ようやく飯にありつけるな。』 グラスに注がれた水を一気に飲み干したクレイ。 『そうですねマスター。明日の朝、ラックの【魔燃料】補給したら、早めに皇都に向かいましょう。』 『皇都か。行くのははじめてだな。この国の機械文化の聖地とまで言われている都。』
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