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旅人の宿『ゆきわり亭』
『…。はい、3名様ですね。ごゆっくりおくつろぎ下さい。』
宿の部屋をとり、邪魔な荷物を部屋において、三人は、町へ出た。
空はすっかり夕闇に包まれている。
『よし、セリカ、マリア。飯喰いに行くぞ。』
『了解ッス、マスター!』
『オナカすいたよ~。早く行こう』
空腹の絶頂に達していた三人は早足で食堂へ向かった。
食堂&酒場『いこい』
若者や荒くれ達がごった返している店内に入り、空いている円卓へ通された三人。
『はあい、いらっしゃーい。ご注文は?』
ウエイトレスが水の入ったグラスをテーブルに置いていく。
『とりあえず、ビール!あと、オススメの定食を三人前だ。』
と、クレイ。
『あ、私は牛乳で。』
と、セリカ。
『マリアはね~、オレンジジュース!』
『はあい、オーダー入ります!』
ウエイトレスはささっとメモをとると、厨房へ消えていった。
『ふ~。ようやく飯にありつけるな。』
グラスに注がれた水を一気に飲み干したクレイ。
『そうですねマスター。明日の朝、ラックの【魔燃料】補給したら、早めに皇都に向かいましょう。』
『皇都か。行くのははじめてだな。この国の機械文化の聖地とまで言われている都。』
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