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「楽しそうな所を邪魔して大変申し訳ないのだが…」
泡を吹いて倒れているポチを踏ん付けていると、柔らかいが低く張りのある声が響いた。
振り返ると柔らかい胸までの金髪を肩に流した青年が躊躇いがちに見つめている。
その隣に立つ黒髪とショートカットの少年……と言っても16、7歳程だろうが、やはり落ち着かない素振りで自らの体を見下ろしていた。
「うん、どうした?」
「ここは、どこなのかな?」
「…………はぁ?」
意味が分からない。
「何言ってるんだ?E・Wに決まってるだろ。毎日デモプレイで見てるじゃないか。発売まであと2ヶ月なんだからバグを修正した試験も兼ねて見て回らないと」
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