甘奈

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「なんであんたが…」 甘奈は顔が真っ青になり、震えていた 「まぁ昔の事だ そんな怖がるな」 窮地は低い声でそう言って女に酒をつがせた 甘奈は拳を強く握った 「あ…あたしをどうするつもりだ!!」 甘奈は怒りが込み上げ窮地にどなった 窮地は酒を一杯飲み 「お前に我ら組織 質影(チカゲ)の一員になり働いてもらいたいのだ」 甘奈は険しい顔になった 「そんな事があたしがあんたの忍に追われてた理由か!」 「そうだ、お前は俺の秘密を知っている 野放しにはできん」 甘奈は笑う 「ふっあたしがあんたの秘密を知ってるだって? 笑わせんな! あたしはあんたがあたしの両親を殺した事しか知らねぇよ!!」 甘奈は息を荒らし言った 「正か…覚えてないのか!?」 その瞬間甘奈は拳を振り上げ窮地に近寄った 「殺す!!!」 ドンッ 甘奈は窮地に簡単に突き飛ばされた 「お前…」 甘奈は寝そべったまま涙を流していた 「お母…お父…」 「…お前には悪いが… ここで働いてもらう」 甘奈は勢いよく立ち上がり 「やだ!あたしはお前の力になんかならねぇ! お前の秘密なんかこれっぽっちも知らねぇよ!」 甘奈はそう言ってもう一度飛びかかろうとする しかし四方八方から黒づくめの忍が現れた 「くっ」 くそぉ 動けない…どうすれば 忍達は甘奈を連れて行こうした その瞬間… 「わぁ!?」 甘奈は急に上から引っ張られてその広間から姿を消した
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