―忍―

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立っていた男は手に木刀を持っていて それで倒れた男を殴ったのだ そしてもう一人の男には蹴りを入れ簡単に倒れていった 「あっあんた…何者だ?」 少女は呆気に取られながらその男に訪ねた 「俺はこの森で昼寝してたんだよ なのに足音がうるせ~の~ふぁ~」 男は気だるそうに言い 欠伸をした 「…助けてくれてありがとよ じゃな」 少女は礼を言って森から出ようと男に背をむけた 「待て」 少女は振り返る 「なんだよ、助けて詫び入れろとか言うなよ 生憎家には金なんて持ってねぇんだよ」 「ふっ金はいらねえよ お前何をして暮らしている?」 男は首をぽりぽりかきながら言う 「別になんもしてねぇよ ただ村の者になんでか知らねぇか嫌われてる… 嫌われ者だよ」 少女は苛々していた 「なら丁度いい」 「あ?何が丁度いいんだよ!」 少女は遂にキレた 男は少女に近づく 「なっなんだよ!来るな!」 グイッ 男は少女の手を引っ張って自分に近づけた そして 顔の距離が5センチ未満の所で言った 「俺の家で働け」 「は… はぁーーーー!!?」
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