神力

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甘奈は浩太郎とレイ家にいない事に気付いた 「ヨウさん 浩太郎とレイはいないの?」 「ああ 今日は2人だけ仕事なんだ 朝には帰ってくる」 ヨウが淡々と言った 「ふ~ん」 仕事って何すんだろう? ガタッ ガタッ 「!?」 急に2人が立ち上がり立った2人を見上げると 「早く食べろ 片付けてから話をしてやる」 2人はすでに食べ終わり 部屋から出ていった 甘奈は急いで箸を進める 「片付け終わりました!」 夏が台所から居間に行くと 暗闇の中 ろうそくを2本灯し ヨウと喜千也が座っていた 甘奈はなんだか緊張し 静かに近づいた 甘奈がヨウの近くに来ると 「座れ」と言って自分の前に甘奈を座らせた 甘奈がヨウの前に正座をしたのを確認すると 「では、神力について話を始めよう」 ヨウはそう言って隣にいる喜千也から巻物を受け取り開いた そして甘奈に見せる 「この巻物は初代から現在までの優秀な忍者達の名が載っている この中で火影の護衛についているのが「守」と書かれている5人だ」 甘奈は巻物をじっと見るとヨウは話を続ける 「そしてこの5人の内2人が神力の持ち主だ」 「え?あたしと一緒の!?」 甘奈が目を見開いてヨウ聞くと ヨウは頷いて 「そうだ、神力の持ち主は優秀な忍者の中でも護衛の2人しかいない 木陰の者の中にも5人しか見つかっていない 今は甘奈を入れて6人だ 神力の持ち主は木陰忍者以外にもいる」 「6人しかいないんだ… なんでそんなに少ないの?」 今度は喜千也が口を開いた 「さっきヨウさんにお前が神力の持ち主だと聞いたが 火影の娘であるからだと考える 初代火影は神力の持ち主だったんだ 神力とは字の通り 「神の力」だ 普通ではあり得ない程の力を持っている だがその力はいつ発揮されるかは誰もわからない 発揮されずに死んでいく者も今までにはたくさんいたらしい その神力を授かる者は忍にしか与えられず 千人に一人の確率で存在する 多いと思うかもしれないが 神力の持ち主は力を求める者の悪行によって実験や、自分の者のしようとし、そして殺されたりして今では30人程度だと言われている」 殺される… 「甘奈」 ビクッ ヨウに急に呼ばれて驚く
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