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そこは甘奈達が住んでる屋敷の2倍の大きさのある
今にも壊れそうな建物が建っていた
中から人の話し声が聞こえてくる
なんだか楽しそう…
甘奈の印象はそう思った
「よし!
甘奈行ってこい!」
ドン
「わ!」
ヨウに背を押され
ふらつきながら一人だけ前に出た
「なに!?
あたしだけかよ!?」
「あれ?
甘奈ちゃん言葉が汚いよ✨」
「は?」
甘奈がレイの方を見ると誰もいなかった
「?」
不思議に思っていると
ペチン
「いた!泣」
「前に言ったでしょ?
お仕置きするって✨」
にこっと微笑むレイを見て
デコピンされたデコを擦りながら涙目でレイを睨む
くっそ~
なんで口調まで変えないといかんのだ!
でもまたデコピンされたらたまらんし…
は!!
甘奈がレイから目を離し
ヨウ達を見ると
にこにこ
4人が揃って同じ笑みを浮かべていた
ヨウ「まぁ頑張れよ✨
早く一人前になって俺らと一緒に暮らそうな!」
ヨウがハッハッハと笑いながら言った
「え?暮らすって今でも…」
「成長した甘奈楽しみにしてるぞ!
それまで達者でな!」
浩太郎がガハハと笑った
「え?それまで?」
「それまではデコピンされないからって
油断しない事✨
日頃の心がけが大事だからね☆」
レイが人差し指を口にあてていった
「え?え?汗」
甘奈は嫌な予感が頭によぎった
最後に喜知也が甘奈に近づき
「30までには卒業しないと使い物にならねぇからな!」
アハハハとバカにするように笑い
甘奈から離れると
4人とも甘奈を残して来た道を戻ろうとした
「ちょっと待ってよ!」
まさか…
このままあたしッ
甘奈が追いかけようと片足前に出したとき
ヨウが首だけ振り返り
「1ヶ月で帰ってこい
じゃないと時間がねぇ」
真剣な顔で言った
時間がない?
どう言う事?
ヨウはニカっと笑うと
「まぁ頑張れよ✨
またな♪」
手をヒラヒラすると
一斉に4人は森の中に消えていった
残された甘奈はただ呆然とつったっているだけだった
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