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父は母に花をプレゼントした。花といってもそこいらに生えている雑草の花。そのくらいしか綺麗なものは無かったのだろう。それを指輪変わりにして、父は母に婚約を申しこんだ。母はその小さな花と、父の気持ちを大切に受け取った。 そんな中、俺が生まれた。 俺はとてもやんちゃなガキで、腹が減ったらすぐ泣くし、奴等の築いた大きな建物に、平気で近寄るようなガキだったらしい。 父も母も俺の鳴き声を聞いて、奴等が襲ってこないかとても心配だったらしい。 ある日、その日は真冬で、食べ物になるようなものはほとんど見つからなかったらしい。 父は必死にゴミをあさったが、ほとんどが凍り付いていた。 当然俺は泣きわめいたそうだ。 それを奴等は聞きつけた。父はちょうど食べ物を探しに行っていた。 奴等は完全武装し、父と母が少しずつ作っていった家をぶっ壊し、母を殺した。 俺の前で殺しやがった。俺も当然危なかった。 奴等が最近発明した捕獲用の武器が俺にも向けられた。 その刹那、父が飛び出て奴等に体当たりした。 その隙に俺は逃げることができた。 フリカエラズニ、ニゲロ。 トオクニ、ニゲロ。 父は私に大声で叫んだ。
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