16、フィナーレ〓

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何分話しただろう。 空がうっすら明るくなってきた。 『…じゃあね父さん。会える日を、楽しみにしてるよ。』 すごく嬉しそうに振り向いた吾郎の目に映ったのは、じっとこちらを見つめる4人だった。 『…とにかくよかったな。やっと父さんに会えるんだろ。』 中居が優しく微笑みながら、言った。 『うん、ホント安心した。…あっごめん、待たせちゃって。』 吾郎はやっと、夜が明け始めたのに気がついた。 『いいよいいよ、久しぶりにお父さんと話せたんだし。』 『そういう、ホントよかったね吾郎さん。』 吾郎の肩を叩きながら、慎吾と剛が言った。 『まっ慎吾も無事に帰ってきたし、吾郎の父さんも近いうちに帰ってくんだから、お祝いに飲むか!!』 木村が眩しそうに朝日を見ながら、4人に問いかける。 『おっいいねそれ!!』 『行こ行こ!!ほら早く早く!!』 吾郎の背中をグイグイ押しながら、慎吾と剛が木村と中居を追い越した。 『吾郎押されすぎ、転ぶなよ~。』 木村が笑いながら後を追っかけ 『おい、お前らが主役じゃないんだぞ!!』 中居が一番後ろから追っかける。 すっかり夜が明けた町の中に、5人は消えていった。
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