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6、真実
木村『どういう事だよ。』
吾郎『…みんな、僕の親父がどういう人か知ってる?』
木村『吾郎の親父?』
剛『…確か、なんか大きい組織の中で動いてるんだよね。』
吾郎『…そう。だから、いろんな組織の情報が入ってくるんだ。親父は、ある組織について調べるために、…Blues Masterのアジトに行った事があるんだ。』
木村『マジで!!』
剛『ホントに…?』
吾郎『…ホントだよ。むかし親父から聞いた事あるんだ。だから、昔と今もアジトの場所が変わってなかったら、アジトは港の近くにある…。』
中居『…そういう事だったのか。やっと納得できた。』
木村『でも、なんで今まで黙ってたんだよ。』
剛『そうだよ。そんな大事な事…。』
吾郎『僕の親父は、Blues Masterのアジトに行ってから突然、姿を消したんだ…。』
木村『姿を消した?なんで。』
中居『口封じの為か?』
剛『口封じ?』
吾郎『そうだよ。お前の命を消さない変わりに、日本から出てけって言われて。だから、みんなに簡単にアイツらのアジトの居場所を教えたら、みんなバラバラになるって思ったんだ。せっかく慎吾を助け出しても、バラバラになったら意味ないから…。』
木村『…そっか…そういう事。』
剛『吾郎さん…。』
中居『…でもこれで、慎吾の居場所が分かったな…。吾郎、もっと詳しく教えてくれて。俺たちはバラバラになんかならないから。』
木村『吾郎…。』
剛『吾郎さん…。』
吾郎『…分かった…。Blues Masterは、なぜか分からないけど、港の近くにアジトを作るんだ。警察とかに乗り込まれるたびに、アジトの場所を変えてる。』
木村『警察に乗り込まれてるのに、捕まらないんだ。』
剛『どうやって警察の追っ手から逃げてるんだろうね。』
木村『あ~わかんないな~。』
剛『港となんか関係あるのかな~。』
中居『…なぁ、お前さ、アイツらのアジトの名前覚えてるか?』
吾郎『名前…何だっけ…。サン…サンなんとか…。』
木村『この近くにある港で、デッカイとこってどこだろ。』
中居『港…LOVE&PEACEか、shiosaiか、あとは、sunrise,sunshineか…?』
吾郎『sunrise,sunshine…あっ!!そこかもしれない。』
剛『嘘!!』
木村『マジでっ!!』
吾郎『…うん、そこは確か、かなり大きくて深い地下室があったはずなんだ…。海にすごく近くて…灯台も近くにある。』
木村『よし、そこ行ってみるか。』
その時、店の電話が再び鳴った。
中居、木村、吾郎、剛『!!』
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