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10、捜索
木村『あ~さみ~。』
剛『もう冬だね。』
中居『だな。』
木村『なぁ、アイツらのアジトって、この先か?』
吾郎『うん。確か…目印があるはずなんだ。』
剛『目印?』
吾郎『そう。店の名前と同じ、旗。』
木村『旗?…旗…旗…。』
中居『暗くてよく分からないな。』
吾郎『たぶん、この辺りだよ。港にも近いし。』
しばらく探していると?
剛『旗…旗…あっ!!』
木村『!!。なんだよ。』
剛『あったよ、旗!!あれじゃない?』
剛が指を指す方を見ると、確かに暗闇に浮かぶ、店の名前が書かれた旗があった。
吾郎『あっあれだよあれ。』
剛『なんだ、以外と簡単だったね。』
中居『…あぁ。』
木村『よっしゃ行くか。』
満足感に溢れる3人とは違い、どこか納得できない男が一人…。
中居『…なんか、簡単すぎないか…。』
中居が小さくつぶやいた、その時…
ダダダダダダダダ…💥〓
いきなり銃弾が、彼らに向かってきた。
間一髪、銃弾から逃れた4人が上を見上げると、そこにいたのは、Blues Masterの手下達だった。
手下『ハハ、まんまと罠にハマったな 笑。』
木村『なんだよお前ら!!』
手下『俺たちか?俺たちは、ボスのご命令で、お前達の足止めをして来いって言われたのさ。』
剛『足止めってなんだよ!!』
手下『そう簡単に来られちゃ、つまんないからな。ちょっとしたサプライズだ 笑。』
吾郎『なんだよそれ…。』
言い争っている光景を見ながら、ある男が内ポケットに隠していた拳銃に手をかけた。
手下『さぁ、無傷のままアジトに行けるかな!!』
手下が持っている拳銃の銃口が、4人に向けられたその時!!
バン💥〓
鋭い銃声が夜空に響いた。手下は屋根から崩れ落ちる。
中居の肩には、銃弾がかすめた跡があった。
剛『中居君!!』
木村『おい、大丈夫か?』
中居『大丈夫…ちょっとかすめただけだから…。』
吾郎『中居君…。』
手下『ほらほら、ボケ~ってしてると弾に当たるよ!!』
撃ち合いがスタートした。
木村『くそ。剛!!』
ダダダダダダダ…💥〓
剛は木村の声に気づき、肩を怪我した中居を引っ張り、ドラム缶の後ろに隠れた。
剛『中居君、大丈夫?』
中居『あぁ、ありがとう。』
2人は、ドラム缶の隙間から。木村と吾郎は、鉄材置き場の隙間から発砲し続けた。
木村『ったく、あぶねーな!!』
吾郎『…うわっ!!』
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