10人が本棚に入れています
本棚に追加
飛行機は無事飛び立った。
機内アナウンスが流れていたがあまり必要ない情報だから聞き流した。
機内放送を聞いているといつの間にか着陸体勢になっていた。
最近話題になっている胴体着陸が気になったが問題なく飛行機は着陸した。
ロビーに着くとサラリーマンで込み合っていた。
それを見ると僕はあっちの世界から抜けたのだと思った。
辺りを見回すとタカシの姿が見えた。
周りの人より少しだけ違う空気が漂っている。
彼はジャケットに少し変わった帽子をかぶっていたが格好良かった。
『ひさしぶり』
『ひさしぶり』
お互い挨拶をした。
『とりあえず食事でもするか。』
『どこに連れてってくれる。おまえが食べてもおいしいと思えるところがいい。』
『じゃあ決まりだ。』
荷物を運びタカシの車に乗り込んだ。
最初のコメントを投稿しよう!