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料理が出てくるまでタカシとお互いの最近について話した。
タカシは最近料理の腕が認められ店を任せられることが決まったらしい。
僕は仕事に区切りが付き、たまっていた有給を処理するためしばらく休むことを命じられたと伝えた。
20分ほど経つと料理が出てきた。
料理を口に運ぶと
『うまい。』
思わず声が出た。
『だろ。ここに友人を連れてきたのは三人目だけどみんな同じリアクションだよ。』
僕達はしばらく無言で料理を食べた。
食事を終えると
『泊まるとこ決めたいから近くのビジネスホテルに連れていってくれないか。』
『じゃああそこだな。』
車に乗り、着いたのはちょっと古いが小綺麗なビジネスホテルだ。
『これから仕事に向かうから仕事が終わったらまた会おう。』
そういうと路地の中に消えていった。
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