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人生に無駄な時間などない。
…たとえソレが今はいなくなった君と過ごした2年間だったとしても。
2×××年、15歳の冬。君は突然やってきた。
「私の名前は咲椰。貴方は…?」
無邪気な顔で尋ねる色素の薄い可愛らしい少女。
「僕は…琢磨。」
見とれていた自分に恥ながら答えた。
「じゃあ…たっくん、私と付き合わない?」
当時、男女の云々について極端に疎かった僕は、いいよ。と答えた。僕にとって
「付き合う」は「友達になる」と同義語だったのだ。
「やったぁv私のことはサクヤって呼んでね♪」
咲椰は頬を染めて、すごく嬉しそうに喜んだ。
「僕と友達になるのがそんなに嬉しいの?」
そんな彼女が不思議に思えて尋ねると、少し残念そうに苦笑いをした。
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