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「友達、ね。まぁいいわ、いつか本気にさせてみせるんだから!」
…わけも分らず何故か宣戦布告をうけた気持ちになった。
「まぁ…頑張ってね」
僕と咲椰はメールアドレスを交換して別れた。
それからの数ヵ月、僕らはムードなんてない
学生デートを繰り返していた。
「ねぇ、私のことどう思う?」
咲椰は度々聞いて来て、僕はきまって
「すっげぇ気の利くダチ。」
と答えた。実際、恋愛感情はよくわからなかったし、
彼女のことをその時は大切な友達としか
思っていなかった。
「むぅ~…」
ふくれて唇を突き出す彼女を僕はかわいく思い、からかい、笑い合った。
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