第九章

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人類最強の男を目指すものの中々その域に達っせない日々に苛立ちを覚える   その事で頭が一杯で仕事も手につかない   人類最強になるためにはどうすればいいのか再び考えた   人類最強なのだからどんな事でもできるはず   手始めに靴下を脱ぎ自らの手にかぶせ 「ハイサッサ・・・ハイサッサ・・・」とつぶやきながら隣の女性社員のパソコンを拭く   女性社員に目と目が合うまで必殺人類最強笑顔で対応する   目を合わせないよう顔をそむけてくるが靴下ハンドで顔を固定してアイコンタクト   女性社員は無言で部屋から走り去る   だがまだ最強には及ばない   次は給湯室にモケールメベンベと叫びながら飛び込む   新人OLがお茶を入れてる最中だったが人類最強なのでやや威嚇   逃げる背中に間髪いれず飛びつきカクカクカクカク 「カツオの声は俺にやらせろ!!カツオの声は俺にやらせろ!!」と絶叫   OLは崩れるように気を失った   人類最強はもうすぐそこだ   気を失ったOLのポケットから手紙発見   俺宛のようだ 「以前からあなたの事が好きでした。良かったら付き合ってください。」     ロッカールームの片隅で声を殺して俺は泣いた    
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