Exodus'04

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Exodus'04

家を遠く離れて、貴方と一緒に居るこの街はまるで天国みたいなんだ。 そして、今もし家に帰ったのなら、私はどうして良いのかすら分からないんだろうな。 「君は間違っている。」誰かがそんな事を言っていた。わざわざそんな事をしなくても、と。 回りがそう言うもんだから、自分を信じるのが怖くて、なかなか出来ずに居たんだ。 でも、ほら、もうしてしまったじゃない。   ダディー、私が出ていくと言って怒らないで。 大丈夫、自分の事位、面倒見れる様にはなってるよ。 ママ、私の心配なんかいらないの。 これは私の物語。主役は私。   そびえ立つ山々や深い谷、海をアメリカに行くにしても、そしてそんな人生の障害も越えて、 砂漠と雪の中の厳しい人生の試練も抜けて、 私の事を分かってくれてる友達に別れを告げる。 これは新しく私たちの綴る、人生を懸けた遠出なの。 東京の渋滞も見れないし、 ラジオでは日本の音楽すら聴けないかも知れない。 自分の可能性を試さなくては。 これは新しく私たちの綴る、人生を懸けた遠出なの。   昔いたアメリカも、景色が変わっていて、別物みたい。 U3の時を振り替えれば、何かが見えてくる。 アメリカでのデビューは、間違いだったのかもしれない。沢山の困難が待ち受けている。でも、心がそう命じたの。 もう後戻りはできないし、しようとも…。 モーゼの海。   音楽には終わりなんかない。始まった時から、様々な人が音楽を手懸けてきている。 嗚呼ベイビイ、絶対にがっかりはさせない。自身が湧いてきているから。 音楽はいつでも多様性に溢れてる。 でもベイビイ、私の音楽は変わらないよ。
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