死=死神

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  くだらない……。 この世に生きていてもしかたがない。 綾瀬 陽飛は自室に込もっていた。 彼の手には果物ナイフが握られている。 そのナイフを右手首におき徐々に力を入れていく…。 皮を裂き、赤い血がどろりと出てきた。 それは力を入れれば入れる程量は多くなっていく。 陽飛の額に汗粒がたくさん出てくる。 整った顔も苦痛の色に変わっていく。 ナイフは肉に徐々に食い込んでいく。 生きていたってしかたがないんだ!! そして、陽飛は手首をおもいっきり切り裂いた。 部屋に鮮血が飛び散る。 陽飛の体はゆっくりと傾き、そのまま鼓動を止めた……
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