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翌日、陽飛は庭の噴水の前に立っていた。
「遅い。
今日は人間狩りに行くのに…」
そう、网菜がいつまで経っても来ないのだ。
イライラとしている陽飛に。
「綾瀬君!」
と誰が飛び付いた。
陽飛は思わぬ襲撃で噴水に落ちた。
飛び付いて来た子と一緒に。
バシャァァン!!……
凄い水しぶきをあげた。
「あいたた……」
高い女の声がする。
「っっ…。誰だよあんた……?」
陽飛は起き上がりって後ろを見た。
歳は陽飛と同じくらいで茶色の髪を横で一つにくくった女がいた。
「ゴメン、ゴメン。
は胡蝶(コチョウ)と言う者よ」
「胡蝶ね…。じゃあ何で見ず知らずの人に抱きつかれて水の中に落とされるんだ?」
陽飛は噴水から出て、ブレザーを脱ぎ、その辺の木に干しといた。
ついでにネクタイも。
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