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鎌は少年な首を傷付けることはない。
少年の口から魂が出てくる。
そして純白の鳥になり、陽飛の肩に留まった。
そんな鳥に陽飛はふっと笑いかける。
「网菜、鳥籠」
「あぁ。それにしても何故謝った?」
鳥を鳥籠に入れながら聞いてみる。
「何となく…」
「そうか…。私はこれを置きに冥界に帰る。もう一つ仕事があるから待っていろ」
网菜の気配が後ろから消える。
陽飛は少年の頭を撫でる。が、陽飛の手は少年の頭をすり抜ける。
少し悲しかった。
それが自分の選んだ道だ……と自分にいい聞かせた。
すると獣のうねり声が聞こえた。
はっと前を向くと、大きい黒い狼が今にも襲いかかろうとしている。
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