prologue

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気づいた時には、僕はもう巨大な屋敷の前に居た。 どうやらここが彼女の家らしい。 「あ、あのさ」 僕は彼女に話し掛けた。 「なんだ。」 「どうして僕は君の家の前に居るの?」 「は?」 彼女は“いきなり、何言ってるんだ? こいつ”という顔をしている。 「いや…だから…その…な、なんで、僕はここに居るの?」 僕は苦笑いで言う。 「帰りたくないんだろう?」 彼女は僕に言葉を返してきた。 「え?」 「お前は、家に帰りたくないんだろう?」 「っ!!」 僕は彼女の言葉に目を見開いた。 .
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