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僕はずっと前から分かっていたんだ……。
君と居られなくなるって……。
でも、そんなのまだ先の事だって思っていたんだ。
僕の体の自由が効かなくなって……それがもう直ぐ訪れる事を悟ったよ……。
君もそうなんだよね?
だから僕の傍にいてくれたんだよね?
毎日……毎日……毎日……。
君が前と違って外に出なくなったのは僕の所為だよね……?
僕が君を縛り付けている。
分かっているけど……それを嬉しく思ってしまう僕が居るんだ……。
この苦しくなって行く体では……前のように君の後を追う事は出来ない……。
前のように遊ぶ事は出来ない……。
でも、君は僕の傍にいる。
それだけで……僕の体の痛みは和らいでいるような気がするんだ。
だから僕は生きていられる。
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