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どのくらい時が経ったのだろう……
二人黙ったまま放心していた。
佐織が自分の中で処理を仕切れなくなったのか関をきったように喋りまくった。
どうしよう?と聞かれても俺にだってわからない。
今日、さっき告げられたのにすぐに答えなんて出るわけがない。
次第に苛々して佐織を怒鳴った。
すると佐織は黙り帰ってしまった。
なぜ怒る?
俺にだってどうしようもない。
母親には相談出来ない。
朝から晩まで必死に働いて金を稼ぎ、姉ちゃんはそんな親に母子家庭ながら助けていた。
身勝手だが佐織の事を助けてやる事は出来なかった。
だから…それから佐織と連絡を取らなくなった………
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