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お金を払い、車に乗った私達はしばらくまた黙っていた。
診察室から我慢してた涙が流れる。
「………お母さ…ん…私……産み…たい…よ…… 」
お母さんは車を途中に路上で止め、私を抱きしめた。
そして一緒に泣いた。
二人で海に行き、砂浜で海を眺めた。
何も言わず………
ただ、黙って、海の香り、音、そして………空の青さを見ていた。
まるで…海に心を洗ってもらいたいかのように………
まるで…海のように心を穏やかにしたくて………
「そろそろ帰らなきゃ……」
お母さんのその声で私は立ち車に乗った。
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