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「朝霧の徘徊者─wandering the daybreak」
黎明世界を歩むボク
静けさが世を包む
聴こえるは 鳥の囀り
次第に昇りゆく
琥珀の太陽
世界を暁に染め 後に
蒼天へと色鮮やかに
移り変える
それは 白紙に写生
してゆくかの様に
一つ二つと
事或る事に彩りを重ねてゆく
記憶を交差させ
螺旋の如く絡み合う
ボクらの人生という
名の軌跡を語る様に
そして 今………
ボクは昇りゆく太陽を
何の疑いもなく
何の意味もなく
唯 静かに見据えた
この陽に 見詰める
意味など持たない
静かに見る価値すら
ないのかも知れない
しかし ボクはそんな
太陽を 尊く想い
自らを 儚く散る存在
だと 強く思い知る…
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