身の上話

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ジリジリと太陽が俺達を睨みつける。   俺も石井を睨みつける。       「お前、掟破ってんじゃん!!ダメとか言って破ってんじゃん!!」       「…もういいじゃないですか…」       石井テメェ!!何ウンザリした顔してやがる!!明らかにオメェがわりぃだろうが!!   もう俺はトサカに来たね!!無意識の内に両手を力強く握り締めてたし。       「…僕だって大変なんですよ!!ふざけないでください!!」       逆ギレかコラァァァ!!ふざけないでくださいって…、お前が言うセリフじゃねぇだろがぁ!!       「んぬらぁぁぁぁ!!」       俺は声に成らない怒りを、体で表そうと石井に殴りかかってやったぜ!!   俺の右が石井の頬を捉える。石井の顔は鈍い音を出しながら物凄い勢いで左にハジケ…           おっと!!わりぃな!!今のは俺の妄想だ!!実際は、俺の渾身の右ストレートを石井がかわして、そのまま石井がカウンターを俺に喰らわせたんだ。   マジで意識飛ぶと思ったね!! ってか飛んだ。またあの花畑が一瞬見えやがった!!shit!!
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