契約成立

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……!? 声のした方を振り向くと、 デニムに白いシャツ姿の大和さんが、ドアに寄りかかって、微笑んでいた。 「…えっ!?」 あたしは慌てて、布団を胸元まで手繰り寄せる。 そして、恐る恐る布団の中を覗き込んだ。 昨日着ていた私服のままの姿に、ほっとため息をつく。 「…?あははっ!! 酔って意識のない人に、そんなことしないよっ! 隼人じゃあるまいし!」 そう言ってケラケラと笑う。 …初めて見た。 大和さんが笑うとこ…。 ふと、大和さんの言葉に、思い出した。 「…隼人。」 .
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