契約成立

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「何だ?」 大和さんは、キッチンで、コーヒーをカップに注ぎ、口に運んだ。 「え、だって…、 あの部屋、親の名義で借りてるし、 いきなり解約して、大和さんのところに住むなんて、 そんなの納得してくれないよ!」 あたしがそう言うと、 なんだそう言うことか、と笑って、 「大丈夫だよ。 いずれ、ご両親には挨拶に行く。 それに、アパートのことは、ちゃんとするから何も心配することはない。」 と、微笑んだ。 …挨拶に行く? あたしは、それ以上、何も言い返せず、立ち尽くしていると、 「ほら、早く行って荷物整理して来い!」 と、チラッと壁の時計を見た。 11時30分…… …?? 「ああっ!!!バイトっ!!!」 .
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