ひとつの恋の終わり

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……!? 「…隼人。」 そこには、手すりにもたれかかり、タバコをふかしている彼がいた。 その姿に、会えて嬉しい気持ちと、会いたくない気持ちが格闘する。 勝者は、嬉しい気持ち。 やっぱり、あきらめきれてないんだ。 まだ好きなんだ。 彼女の存在を知って、 浮気相手だった自分は身をひいて終わらせたけど、 彼の姿を見ると、ほっとする。 …ひとりじゃないんだ。 っていう安心感がある。 あたしの理屈の壁は、 崩壊した。 あたしは微笑んで、ゆっくりと彼に近づく。 .
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