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…ん、眩しっ。
あたしは顔に降り注ぐ部屋の灯りと太陽光のダブル攻撃を受け、目を覚ました。
…はぁ、また服着たまま寝ちゃったよ。
…!?
慌ててベッド脇に置いた時計を手にとる。
…8時半か、よかったぁ。
十分講義に間に合う時間に目が覚めたことにほっとした。
それから改めて、自分が大和さんのマンションにいることを思い出した。
ベッドから降りて、スカートの裾を正す。
グシャグシャの髪に手櫛を通し、整えながら、
恐る恐る部屋の扉を開けた。
廊下もその先も、静まり返っている。
…大和さん、いないのかな。
あたしはリビングへの扉を開けて、中に入った。
やはり、そこにも姿はない。
「…お水、いただきまーす。」
そういい、キッチンへ行くと、テーブルに置かれた一枚の紙切れが目についた。
…手紙?
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