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RRRRR…
「…はい。」
…!?
あたしはその声に一瞬ドキッとした。
…隼人の声にそっくり…。
「…あ、ナズナです。」
「どうした?」
その声は淡々としていて、チャラチャラした隼人とは、やっぱり違うと、思い直した。
「あ、あの、あたしこれから講義で、荷物、受け取れないんですけど。」
少しビクビクしながらそう伝えると、
「…あぁ、そうか。じゃあ、俺が受け取っておく。」
と、あっさりと返事が帰ってきて、そんなあっけない態度に、拍子抜けしてしまう。
…本当に大和さんってよくわからない…
「じゃあ、お願いします。」
あたしはそう言って電話を切ると、急いで準備をして、学校へ向かった。
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