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学校へは歩いてものの2、3分だった。
…この近さは悪くないな。
そう思いながら、教室へ入ると、すかさず絵梨が駆け寄ってきた。
「ナズナぁ!もぉ!あれから何の連絡もないから、心配したよぉ!」
「あ、ごめんね。もう大丈夫だから。」
そう言い、微笑むと、絵梨もほっとしたように笑顔を見せた。
…この講義、隼人もとってるよね。
そう思いながら、ちらっとあたりを見回すが、その姿は確認できなかった。
その日一日中、校内にいたけれど、
彼に会うことはなく、あたしはほっとして、大和さんのマンションに戻った。
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