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6階の部屋の前まで行き、鍵をあけ、玄関の扉をあける。
「…なに、これ?」
そこには、廊下にうず高く積まれたダンボールの山があった。
「…あの狭い部屋に、あたしの荷物、こんなにあったの!?」
恐る恐る自分の部屋の扉を開けると、そこもビッシリとダンボールの山で、
その一番手前の箱に、紙切れが一枚、貼り付けてあった。
"片付けろ!"
朝の綺麗な字とは違う、なぐり書き…。
…あはは。さすがの大和さんでも、こりゃ怒るな。
あたしは苦笑いを浮かべ、
カバンをベッドに放り投げると、さっそく一つずつ、荷ほどきを始めた。
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