別れの危機!?

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翌朝、目を覚ますと、隣で寝ているはずの隼人の姿はなかった。 …あ、今日はバイトか…。 ふと時計をみると9時半をまわっていた。 隼人はガソリンスタンドでバイトしている。大学の講義がないときは、朝早くからバイトを入れる。 あたしはまだ免許を持っていないから、隼人の仕事ぶりを見たことはないけど、笑顔が評判いい…と、本人が言ってた。 あたしも、バイトに備えて、準備をしようと体を起こす。 …あたしだって、笑顔じゃあ負けてない。 ニコッと鏡の前の自分に向かって微笑んだ。 あたしは家の近所のコンビニでバイトをしてる。 まだ初めて間もないけど、ひとりでレジ打ちもできるようになったし、常連のお客さんにも顔を覚えて貰えてきてるし、楽しんでいた。 今日の出勤は、混むお昼前の11時から。 シャワーを浴びて、軽く食事をし、デニムとカットソーのカジュアルな服に身を包む。 まだそんなにメイクは得意じゃないけど、ひと通り顔に乗せて、リップをひくと、それなりに大人っぽく見えた。 「いってきまぁす!」 と誰もいない部屋に向かって言い、カギを締めた。 .
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