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店を出て、ふたり並んで歩く。
この住宅街は、大学に近いこともあって、学生向けのアパートがたくさんあり、ここのコンビニのほかに何軒か居酒屋なんかも軒を連ねていて、
講義を終えた学生たちで賑やかだった。
「…ほんとに心あたりないの?」
店長が心配そうに覗き込む。
「…ないです。…彼氏がサクライだけど、彼はそんなこと言うはずないし。」
あたしは首を傾げたが、
「彼氏?…そっか。心配してたのかもなぁ。」
と、店長はどこか納得したようだった。
それからしばらく歩いてアパートにつき、店長に頭を下げると、
「もし何かあったらすぐ連絡しなよ!」
と手を振って店のほうに戻って行った。
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