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「二人とも良く来てくれた…二人は『三本の刀』と言う言い伝えを聞いたことはあるな?」
「はい」
「あの三本の刀を手に入れると強大な力ときょまんの富が得られるって噂のですよね?」
「あぁ。しかしそれは間違いだ。あの刀は鬼の力が妖刀で既に何人もの人間が命を落としている…お前達には銀牙と一緒にその刀を取って来て貰いたいのだ」
「父ちゃんも?」
「一緒にですか?」
「文句あんのか?仕方ねぇだろ、一人一本しか刀を手に入れられねぇんだから」
自分も支度をして来たのか服を変えて現れた銀牙。
そして襖を閉めその場に腰を下ろした。
「そうだ。だから今回は3人で行ってくれ。今日は新月で鬼の力が弱まる日だ。刀を手に入れるには今夜しかない。…頼んだぞ?」
「わかりました」
「了解」
「刀にはそれぞれ属性と言うものがある。調べに寄るとそれは雷・水・火があるらしい。この属性はお前達に酷似している。同じ属性の物を取りに行け」
「はい」
「はい」
「さぁ時間が無い、直ちに向かってくれ。三人共…無事に帰って来てくれ」
「御意」
「了解」
「任せとけ」
それぞれ返事をすると音も無く立ち去った。
一人残された白夜は祈るように手を合わせた。
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