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「父上、誰がなんの属性だかわかるんですか?」
「一応白夜に聞いたぜ」
「僕達の属性を教えて下さい」
「あぁ…あー………忘れた」
「それじゃあ誰がどの刀取ればいいのかわからないじゃん」
「大丈夫だ、自分がどれを取りに行けばいいかは自然とわかる」
「そっかぁじゃあいいや」
「良くないですよ大事な話なんですからちゃんと覚えていて下さいよ」
銀牙の言う事に怒り始める青牙。
それに少し笑うと銀牙は真剣な声色に変え続きを話始めた。
「一つ覚えてる事があるぜ。妖刀ってのは自分より強い者に従うらしい…刀に近付く時は全力の気を放って行け」
「わかりました」
「気かぁ…なめられないようにしないとね」
「そうだ気引き締めて行けよ」
と、説明を聞きながら走り続けると何者かに封印された形跡のある岩山に到着した。
それは同時にこじ開けられた形跡も有り、中へと続く道が見えていた。
「ここ…だな」
「そのようですね」
「入っちゃっていい?」
「気をつけろよ?」
「うん」
先陣を伐ったのは黄牙。
松明に火を燈すと前方に注意しながら足を踏み入れた。
「……ウワァ!!!」
「どうしたんですか!?」
「こ、これ……」
驚いた表情で足元を指差す黄牙。
青牙と銀牙が足早に黄牙を元に近付きその足元を照らす。
すると今まで砂利だと思っていた物は全て人骨で、洞窟の中は人骨で埋め尽くされていた。
「これは…」
「…こりゃ思ったより手強いかもな」
「そうですね…」
「…ほら、行くぞ。こんな所でモタモタしてられっか」
「う、うん!」
「はい!」
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