愛の言葉

10/14
前へ
/105ページ
次へ
そして放課後。 「凛っ!一緒に」 「高崎、お前は残れ」 はー!? 何で?せっかく凛と帰ろうと思ったのに… 「先生に呼ばれたんじゃ仕方ないね、バイバイ」 「……バイバイ(泣)」 あたしは教室から出ていく凛を寂しく見送った。 …薄情者 分かってたけど! 凛が待っててくれるはずがないって 「で、何ですか?」 「これ」 先生が見せたのは一枚のプリント。 これがどうかしたのかな…? 「生徒会の浜本に届けてこい」 「え!?何であたしが!?」 「浜本お前のこと探してたから」 無理言わないでください、先生!! 「他当たってください!それじゃっ」 「……高崎、お前進路室の鍵壊したよな?」 逃げようとした足がピタリと止まる。 バレてる…! あたしが壊したのバレてるよ…!! 「浜本のとこ行ってこい」 「……はーい」 「何があったか知らないが避けるのはよくないからな」 !? 何で先生がそのこと知ってんの!? あたしの手にプリントを持たせ先生は教室から出ていった。 「…先生って何者?」
/105ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5304人が本棚に入れています
本棚に追加