愛の言葉

3/14
5304人が本棚に入れています
本棚に追加
/105ページ
「未稀那もさ、浜本待ってるとかしないの?」 凛の問いにあたしは苦笑いを浮かべて答えた。 「…香くんがね……危ないから先帰ってろって」 「はぁ?何それ!」 「凛、落ち着いて…」 そりゃあ…あたしだって一緒に帰りたいよ 暴れかねない凛を落ち着かせながらボーッと考える。 何かさ、香くんを前にすると何にも言えなくなるんだよね… こんなはずじゃなかったのに 「…告白された時は嬉しかったのになぁー」 「未稀那…」 そう、あの時はこんなことになるなんて思ってなかった 入学して香くんを知って… ずっと好きだったから 告白された時は死んでもいいって思えるくらい 幸せだったのに… 「香くんのアホーーー!!!」 「うわっ!?」 「あたしのバカ…」 「…いきなり叫ぶの止めてよね」 そんなん知らないよっ 八つ当たりだこんちくしょー…! あたしは勢いよく机に伏せた。 ―バシッ 「いだーっ!(泣)」 「…お前、今何の時間か分かってるか」 「えー…あ゙」 叩かれた頭を押さえながら顔をあげると、先生の姿。 先生ー…額に青筋が……(汗)
/105ページ

最初のコメントを投稿しよう!