愛の言葉

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「た、楽しい現社の時間です…」 「…ほぉー」 「せ、先生!そんなに怒ると禿げますよ?」 ―バシッ 「下らなんこと言うな!」 い、痛い…先生手加減なしで殴った! あたしも一応女の子なのに… 「授業はちゃんと聞け」 「はーい…」 「それから、今日の放課後進路室の掃除してけよ」 「は!?」 進路室の掃除? えー…そんなんやりたくない… あたしがあからさまに嫌な顔をすると先生に睨まれた。 「…高崎」 「はいっ」 「進路室の掃除か、追課題だされるかどっちが」 「掃除をやらせていただきますっ!!!」 追課題なんて冗談じゃない まだ掃除の方がいいし、絶対! 皆の笑いのなか先生に、 「わかった…わかったから座れ」 と言われ挙げた手を下ろしながら座った。 「進路室の掃除頑張れー」 「…凛……」 「あたし手伝わないからね」 「裏切り者ーっ!!」 泣く真似をするあたしに呆れる凛。 「高崎!お前は黙ってろ!」 また怒られるあたし。 てか、掃除とか一人でやるの? 最悪ー… …でもどうせ香くんとは帰れないし、いっか
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