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―ということで放課後(早ッ)
あたしは帰ろうとする凛をジーッと見つめた。
「未稀那ウザイ」
「ひどっ!」
「さっさと行って終わらせてこい!!」
凛のやつー…
自分がやらないからって…!
…早く終わらそっと
「じゃーね、凛」
「掃除頑張れ…また明日」
何かムカつくなぁ~
ま…とりあえず今は掃除しなきゃ
意気込んで進路室のドアを開ける。
そこには何とも言えない部屋?が広がっていた。
暗っ!汚っ!!
絶対ここ使われてないでしょ!
「えー…こんなとこの掃除何時間かかんの…」
ぶつぶつ文句を言いながら端から片付ける。
あー…
これ終わるのかな
終わりそうもないよ?
やっとのことで半分ぐらい片付け終わった時のことだった。
―ガラガラ…ガチャ
あ、ドアが閉まっちゃったよ…
って!
ガチャって音したよね…
「鍵かけられてるし!!」
「いい気味ね…高崎未稀那」
ドアの外からバカにしたような笑いが聞こえる。
なんだ…またあの人か
「なんの真似ですか?真姫先輩」
「…香と別れるっていったら出してあげる」
はー?
くだらないな…っ
「じゃあ出してもらわなくていいです」
「……そんなに香が好き?」
「え?」
「香はあなたなんて好きじゃないのに健気ね」
香はあたしを好きじゃない…?
何言ってんの、この人
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