もしもｷﾐが泣くならば

私の過去

昼休み

とりあえず片岡の姿を探して隣のクラスに行った

ドアのところから少し覗きこむと

....ドンｯ💥

ちょうど出てきた誰かに勢いよくぶつかった

｢...ｯすんませ..｣

あ

｢大丈夫!!?ごめんねオレよく前見てなくて!!｣

片岡だ

｢......｣

｢えー...と?｣

｢...あｯ大丈夫｣

｢本当?よかった｣

そう言うと片岡は心底ホッとしたように笑った

瑠璃はこの笑顔にやられたのか

....しかし

探してた片岡本人が目の前にいるというのに

【片岡くん情報】とやらを聞くチャンスなのに

肝心な質問が浮かばない!!!

こんなことなら瑠璃に聞いておくんだったｯ

ぐるぐると頭の中をフル回転してあれこれ考えていると

｢ぇと愛...ちゃんだっけ?｣

急に片岡に呼ばれびっくりして振り返った

｢オレ片岡ｯ隣のクラスだけど仲良くしてね!!｣

｢.....はぁ｣

いきなりすぎる申し出にまともな返事もできなかった

そんな私の返事をYESととったのか片岡は自分のポケットに入ってた紙きれに何か書き出した

｢はいｯこれオレのメアド!!!いつでもメールしてきてね｣

そう言って私にその紙きれを握らせた