私の過去

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私が...瑠璃を裏切った? 「...何言って..」 「だってそうじゃないッ!!!」 声を荒立てて瑠璃は言った 「私見たんだからね!!愛ちゃんが屋上に行った日愛ちゃんと片岡くんが一緒に屋上にいるとこッ!!!」 瑠璃の顔は怒りに満ちて目には涙がたまっていた 「あれは...」 「言い訳しないでよ!!」 とうとう瑠璃の目から大粒の涙がこぼれた 「愛ちゃんも片岡くんのことが好きなんでしょ!!?なら最初から言ってくれればいいのにッ!!!」 一緒にいただけでなぜそんな発想に... 私はため息をつき瑠璃落ち着かせようとした 「瑠璃..ちょっと落ちつい...」 「隠さないでよッ!!...愛ちゃん片岡くんと付き合ってるんでしょ!!?」 ......は? 「ずっと友達だと思ってたのに!!ひどいよ愛ちゃんッ」 「ちょッ...待って私片岡と付き合ってなんかないよ!!?」 「嘘だッ!!」 「....なんでよ」 当の本人が違うって言ってるのに 「だって片岡くんがオレ愛と付き合ってんだって言ってたもん!!!」 あの野郎... 「瑠璃...本当に違うから」 「いいよ気なんか遣わなくて!!どーせ二人して私がはしゃいでんの見て楽しんでたんでしょ!!?」 「だから違うって...」 瑠璃とは逆に冷静な私に苛立ったのか 瑠璃は私に向かって自分の鞄を投げつけた 「....ッ!!」 「もぅぃぃ....」 さっきまでの瑠璃が嘘のように 静かに言い放った 「愛ちゃんなんかもう友達じゃない」
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