第一章 幼少期:牛若丸の激闘②

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牛若が三重の山奥に訪れたとき突然土砂崩れが起きても不思議でないほどの大雨に見舞われた… 牛若は傘を持っておらず周りには家もなく困り果てていた しばらく雨に打たれながら走っていると不思議なことに"雨に打たれなくなった"のである よく見ると地面も濡れていない…あれだけの雨が降っていたにもかかわらず水滴一つ見当たらない 不思議に思いながらも足を進めて行くと小さな光がポツポツと見えてきた 牛若は一晩泊めてもらうつもりで一軒の戸をたたいた [トントン] しかし誰も出て来なかった… 明かりがついていたので開けようとした瞬間…ッ!! [ヒュン!ヒュンッ!] 数本のクナイが牛若の顔をかすめる 中には黒装束を身にまとった忍者が一人 『貴様…カラス天狗か?』 そういいながら 首にクナイの刃を当てられた いきなりの攻撃に牛若は、少々戸惑ってしまった… クナイは牛若の返事を待たず喉をゆっくり刺さっていく 『…っ!待っ…待て!!』
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